2016年12月26日
一般歯科

痛くない麻酔法

歯科の世界は日々進化、痛くない麻酔法

重度の歯周病や虫歯治療、抜歯など歯科施術において患者の痛みや負担を大いに緩和する役目を果たす麻酔ですが、それ以前に麻酔をする際の注射の痛みに耐えられないという人が少なくないといいます。

そういう人の大半は、幼少のころの虫歯治療での麻酔注射の痛みがトラウマのように心に強く刻み込まれており、必要以上に恐れているのかもしれません。

しかし医療の世界は日々進歩しています。少しでも患者の痛みや恐怖を和らげようと、様々な麻酔法が開発されており、現在では無痛治療をウリにしている歯科医院もあるのです。もし麻酔注射を恐れて歯科医院に行くのをためらっているなら、現在の麻酔法をざっと調べてみたらいかがでしょうか。きっと自分に合う治療法が見つかるはずです。

麻酔注射の痛みを和らげる方法

麻酔注射で痛みを感じる瞬間は主に二度あります。一度目は針を歯茎に刺した瞬間、二度目は麻酔液が注入された瞬間です。

近年ではこの二度の瞬間に着目し痛みを和らげる方法が確立しています。歯茎にゲル状の表面麻酔を塗り、限界まで細くした注射針を使用することで、一度目の痛みを緩和。二度目の痛みについては、麻酔液を人肌程度に温めることと、電動注射器を使用し余計な圧力がかからないようにすることで緩和できるといます。

表面麻酔を除きこれらは保険が適用されるので、気軽に治療を受けられるはずです。表面麻酔についてもサービスとして行ってくれる医院が少なくありません。気になる人は治療前に担当医と話し合ってみましょう。

また独自に購入した器具を使用する医院もあり、現在の麻酔方法は様々です。無痛をウリにする医院はホームページ上に大きく宣伝していることが多いので、是非チェックしてみてください。

麻酔の恐怖を軽減してくれる方法

痛みを直接取り除くわけではありませんが、以下の麻酔は恐怖心を和らげリラックスさせる役目を果たします。主にインプラントや親知らずの抜歯の施術などの際に使用されることが多いようです。

・笑気麻酔

リラックス効果があるという低濃度の亜酸化窒素を鼻から吸い込みます。

・静脈内鎮静法

腕への点滴による麻酔法。半分眠っているような状態になるため、恐怖心がかなり和らぐといいます。効きがよい患者の場合は、実際に眠っている間に治療が終わる場合もあるようです。また麻酔医による全身管理により行われるため、安全面への配慮も万全といえるでしょう。