2017年01月15日
矯正歯科

ブラケットの種類

ブラケットの種類

歯の1つ1つに小さな固定金具をつけ、そこに通したワイヤーの力で歯並びを動かすブラケット矯正。ワイヤー矯正とも呼ばれ、もっともポピュラーな矯正方法です。

歴史が古く安定した治療効果が得られやすいため、今でも矯正と言えばブラケット矯正が第1候補に上がることが多いですが、明らかに矯正しているとわかってしまう見た目が気になる…という人も。
そこで最近は、様々な種類のブラケットが登場しています。

メタルブラケット

一番スタンダードなブラケットです。金属製の本体に溝がついていて、そこにワイヤーを通し、全体を固定して使います。
ひと昔前のものに比べると、金具が小さく歯への負担が減らせるように工夫されていますが、歯の1つ1つの中心部に金属が付くので、その見た目を敬遠する人が増えています。

メリット
・強度に優れ、安定した効果を出しやすい
・他の目立ちにくいブラケットに比べると費用が抑えられやすい

デメリット
・金属が歯の前面に見えるので目立ってしまう

審美ブラケット

本体が金属ではなく、透明のプラスチックや白いセラミックなどで作られたブラケットです。金属製のものと比べると目立ちにくく、見映えがよいのが特徴です。
強度の問題でワイヤーまでは透明にできませんが、白みががったスチールやゴールドなどのワイヤーを合わせ、より美しく見せるタイプもあります。

メリット
・ブラケットが目立たず見映えがよい

デメリット
・メタルに比べると強度が弱い
・矯正期間が延びる場合がある
・費用が高額になりやすい

リンガルブラケット

歯の表面ではなく、裏側に取り付けるタイプのブラケットです。舌側矯正とも呼ばれます。

メリット
・表面からブラケットが見えない

デメリット
・表側からの矯正に比べると適応が狭い
・舌側に装置があるので違和感が大きい
・矯正期間が長引きやすい
・費用が高額になりやすい

デーモンシステム

アメリカで人気の矯正方法で、デーモンシステムとも呼ばれます。従来のブラケットに比べ、弱い力でスムーズに歯が動かせると言われており、個人差があるものの、比較的痛みが少ない、矯正期間が短くできる可能性が高いなどの特徴があります。

メリット
・矯正期間が短くなりやすい
・比較的痛みが少ない
・歯にかかる力を緩やかにできる

デメリット
・日本での取り扱いが少ない
・費用が高額になりやすい
・ブラケットが金属性で目立ってしまう

一口にブラケットと言っても種類は様々で、同じ審美ブラケットの中でもメーカーによる違いがあります。
自分の歯の状態によっては選べないものもあるので、実際に決めるときには歯医者さんと十分に相談し、メリット・デメリットをよく比較しましょう。