マウスピース矯正
金属装置を使わず、目立たない矯正方法として人気のマウスピース矯正。
マウスピースをはめるだけで矯正できるなんて…魅力的ですよね。
どんな仕組みで歯が動かせるの?痛みは?他の矯正方法と比べたメリットやデメリットをまとめてみました。
マウスピース矯正とは?
マウスピース矯正は、歯型に沿った透明プラスチック素材のマウスピース(アライナー)をはめ、少しずつ歯列を動かす矯正方法です。
プラスチックと言ってもごく薄い素材なので、慣れてしまえば違和感も少なく、見た目にはほとんどわかりません。
元の歯並びから目指したい歯並びまで、少しずつ形をズラしたマウスピースを何種類かつくり、それを順番に、一定の期間ほど(通常3週間、状態によって異なる)はめ、ある程度歯が動いたら次のマウスピースに変えて、ということをくり返して目標の歯並びに導きます。
マウスピースは多くの場合、矯正が終わるまでは毎日20時間以上、食事と歯みがきのとき以外はほとんどはめておく必要があります。
中には、もう少し短い装着時間で行える種類もありますが、その分期間が延びます。
矯正終了までの期間は、半年~1年、長い場合で2~3年ほどが目安です。
メリット
・見た目にほとんどわからない
・比較的痛みが少ない
・金属アレルギーでも安心
・自分で取り外せ、清潔さを保ちやすい
デメリット
・比較的軽めの矯正にしか適応できないことが多い
・場合によってはブラケットでの矯正を合わせる必要がある
・患者さん自身がマウスピースをはめ続ける努力が必要になる
マウスピースはどうやって作るの?
種類によって少し違いがありますが、基本的には、元の自分の歯並びを専用のコンピュータシステムで解析し、どのような歯並びが目指せるか、そこにたどり着くためにどのような流れでマウスピースの形を設定したらいいかなどを割り出して制作されます。
最初にすべてのマウスピースをまとめて作るもの、歯の動きを見ながら順番に作っていくものなど、各歯科医院が取り入れているマウスピース矯正のシステムにより様々です。
マウスピース矯正システムの種類
日本の歯科医院で採用されている、主なマウスピース矯正の種類を簡単にご紹介します。
インビザライン
・世界中で広く採用されるアメリカ製
・歯型を取るのは初回の1回のみ
・途中で歯並びを変えてしまう治療ができない
・費用が比較的高額
クリアライナー(アソライナー)
・韓国で開発されたシステム
・素材が薄く、より目立ちにくい
・矯正力が優しめ
・変更ごとに歯型を取りなおす必要がある
アクアシステム
・日本人による開発
・ごく簡単な矯正にのみ適応
オペラグラス
・日本製のシステム
・簡単な矯正に適応
・変更ごとに歯型を取りなおす必要がある
この他にも種類があり、歯科医院によって採用しているシステムは様々となっています。