2017年01月21日
審美歯科

義歯について

義歯について

取り外し可能な人工の歯

口腔内に装着する人工の歯と歯茎。取り外しも可能。何らかの理由で天然の歯を失った人が使用します。金属のパーツが見えてしまう、噛む力が弱くなってしまう、食べ物の味が変わってしまうなどという良くない印象を抱かれがちですが、近年の技術向上に伴いこれらの問題点を克服したものも数多く開発されてきております。
入れ歯には保険が利くものとそうじゃないものがありますが、質的には後者の方が高くなっています。

保険の入れ歯

保険が利く入れ歯は、主に歯茎部分と歯の部分ともにレンジ製(プラスチック)です。部分入れ歯であれば金属の部品で固定しますが、総入れ歯の場合は、吸盤と同じ要領で粘膜部分に吸着させます。費用は10000円から30000円前後と控えめなうえ、どの医院でも取り扱っているため、修理しやすいのが利点です。
レンジ製と比べて汚れにくく耐久性のあるスルフォン製もありますが、取り扱っている医院が少ないことが難点となります。

保険適用外の入れ歯

保険適用外だと費用はかさみますが、様々な工夫や技術が盛り込まれており、より快適な口内を保つことができるでしょう。なお保険外でも製作後の定期的なメンテナンスは必要になります。

・金属床義歯…自費であれば、入れ歯の土台部分を丈夫な金属製にすること可能です。レンジ製と比べて薄い造りになっているため、違和感が少なくなります。また口腔内の熱が伝わりやすく、天然の歯と近い感覚で食べ物の温度を感じることができるでしょう。ただし安いものでも20万前後と費用がかかり、また金属アレルギーの方は使用できない場合もあります。

・テレスコープアタッチメント…総入れ歯の一種ですが、残っている天然の歯に被せ物をして入れ歯を固定する柱として使用します。吸着式の入れ歯と比べてずれにくく安定して固定されやすく、違和感もあまりありません。費用は少なくとも10万円以上はかかります。

・ソフトデンジャー・シリコンデンジャー…歯茎の部分に柔らかい特殊な素材を使うことで、より強く噛むことが可能となり痛みも軽減されます。費用は25万円前後。

・金属を使わない部分入れ歯…保険適用の部分入れ歯は、クラスプという固定用の金具が必要になりますが、保険適用外であれば、その限りではありません。金属を使わないメリットといえば、金属アレルギーを気にせずに済むこと、見た目で入れ歯と気がつかれにくいこと、他の健康の歯を痛めにくいことなどが挙げられます。費用は安いもので5万円、高価なものになると20万以上になります。