2017年02月25日
矯正歯科

矯正は何歳ぐらいまで行えるか?

諦めるのはまだ早い!?矯正は何歳ぐらいまで行えるのか

子供の頃に、歯列矯正を受けないまま大人になってしまった方もいるのではないでしょうか。しかし、そういった方の中にも「今からでもきれいな歯並びになりたい……」と感じておられる方もいるはずです。
では、歯列矯正とは何歳まで可能なものなのでしょうか。ご紹介いたします。

1歯列矯正が可能なのは何歳まで?

歯列矯正というのは、一般的には永久歯が生えそろった直後あたりから行い始めることが多くなります。
では、一体何歳まで歯列矯正が可能なのかと言いますと、結論としては「何歳でも大丈夫」です。いくつになっても、歯は矯正によって動かすことができるのです。
また、日本ではあまり見かけないかもしれませんが、海外では60歳前後の方が歯科矯正を行うこともごく一般的、という国もあります。

2年齢を重ねてから歯列矯正を行うデメリットはあるのか?

いくつになっても可能な歯列矯正ですが、大人が行う場合に考えられるデメリットも今回はご紹介いたします。

・時間がかかる
骨格のできあがったあとに行われる歯列矯正は、若年期に行う歯列矯正に比べてかかる時間もやや長くなります。期間としては、2年以上、長くて3年ほどかかる場合もあります。
それに対し、10歳前後の時期に行う歯列矯正は、1年前後で完了することが多いようです。

・虫歯や歯周病が障害となる場合がある
歯列矯正を行う前には、虫歯や歯周病の治療を行っておく必要があります。大人の場合、それらの問題を抱えている可能性も子供に比べて高くなりますから、歯列矯正をしたいと思ってもすぐに始められない場合があるでしょう。

・歯がもろくなっている可能性がある
あまりお年を召された方の場合、歯自体がもろくなってしまっていることがあります。そうなると、歯列矯正によって歯に負荷をかけることが難しい場合も考えられます。

・歯列矯正の方法が限られてくる
子供の、顔の骨格が完成する前の歯列矯正では、あごの大きさを調整するといった方法も可能になります。しかし、骨格ができあがった大人の場合だと、もともと持っている骨格の範囲内でしか矯正を行えません。そういった意味では、子供の頃に矯正を行っておく方が有利だと言えるかもしれません。

いくつかのデメリットはあるものの、歯列矯正は何歳になっても可能なことがご理解いただけましたでしょうか。
「今からでは遅いのでは……」と考えている方も、あきらめるのはまだ早いです。ぜひ勇気を出して、歯科医院へ受診、相談されてみてくださいね。