2017年03月06日
インプラント

インプラントの材質は?

インプラントの材質は?

フィクスチャーはほぼチタン製です

基本的にインプラントは、顎の骨に埋め込み固定するフィクスチャー、実際にものを噛む部分に相当する上部構造補綴物(じょうぶこうぞうほてつぶつ)、フィクスチャーと上部構造補綴物を結合する役目を果たすアバットメントの3つのパーツで構成。上部構造補綴物とアバットメントにつきましては、金属やセラミックなど材質は様々ですが、フィクスチャーの材質はほぼチタン製となります。

フィクスチャー

なぜフィクスチャーがチタン製かというと、骨との結合性が高いためです。現在主に使われているのは、純チタン、チタン合金、チタンニッケル合金の3種類。
チタンニッケル合金は他の2つと比べて結合性で劣るものの、任意の形状へ成形が可能で、さらには形状記憶の特性があります。
チタンは金属ですので、まれにアレルギーの症状が出てしまう人もいます。過去にかゆみや湿疹などの金属アレルギーによる何らかの症状が出たことがないという人でも、あらかじめ歯科や皮膚科に相談しておくと安心です。
かつての日本では人工サファイアという材質のものもありましたが、結合が起こらないという理由で現在は使用されていません。

上部構造補綴物

上部構造補綴物につきましては、様々な材質から選ぶことができます。

金属製…いわゆる銀歯です。耐久性に優れていますが、色が目立ってしまいます。金属アレルギーの危険性もあります。

ハイブリッドセラミックス…天然の歯に近い色に仕上がり、お値段も手ごろ。欠けてしまっても口腔内での治療が可能の場合がほとんどです。デメリットは使い続けると色が変色しやすいことが挙げられるでしょう。

メタルボンド…内側が金属、外側が陶材でできています。とても頑丈なうえきれいな白色は変色しにくいです。ただし内側が金属のためアレルギーの危険性があります。

オールセラミックス…金属アレルギーの心配がなく耐久力、審美性ともに高めですが、お値段が高めの場合が多いです。

ジルコニア…耐久力、審美性ともに優れています。金属アレルギーの心配もなく、2009年の時点でもっとも優れた材質といわれていますが、お値段は高めです。

アバットメント

かつてはフィクスチャーと同様にチタン製のみが使われていましたが、現在はジルコニア製もあります。チタン製だと、歯茎から金属の色が見えてしまう場合がありましたが、ジルコニア製についてはそういった心配がありません。そのうえ頑丈で金属アレルギーもありません。