2017年04月13日
一般歯科

歯ブラシと歯間ブラシの重要性

歯ブラシと歯間ブラシの重要性

毎日の歯みがきは、お口の健康を守るためにはとても大切です。でも、ただ何となく歯ブラシを動かしているだけ…という方もいるかもしれません。
歯ブラシや歯間ブラシは、上手に使えばむし歯や歯周病予防に重要な働きをしてくれる強い味方になります。

歯ブラシや歯間ブラシの重要な働きとは?

歯ブラシや歯間ブラシは、お口の健康に様々な面から働きかけます。具体的にどのような働きがあるのでしょうか?

お口の中の汚れを落とす

食べた後に汚れを落とすだけなら、洗口液でゆすぐだけでもいいような気もしてしまいますが、それでは歯の汚れをきちんと落とすことはできません。

食べたものは唾液の中のタンパク質と結びつき、ネバネバとして歯の表面に張りつきます。それは水や洗口液でゆすいだだけでは落とすことが難しいので、歯ブラシの先を歯の表面にあて、細かに振動させてていねいに落とすことが必要です。

歯肉と歯の境目には目に見えない小さなすき間があるので、その部分には歯ブラシを斜めにあてて中の汚れをこそぐようなイメージでみがきます。

また、お口の中は、細かなすき間やデコボコがたくさんあります。そこに入りこんでしまった汚れは歯ブラシだけでは届かないので、歯間ブラシなどを合わせて使います。

お口の中の汚れをそのままにしておくと、それを栄養源にむし歯菌や歯周病菌が増えてしまい、プラークと呼ばれる巣をつくります。プラークは、初めのうちはやわらかいので歯ブラシや歯間ブラシで落とすことができますが、じきに固くなって歯石となり、歯科医院に行かなければ取れなくなってしまいます。

プラークを放置すればむし歯や歯周病は進行しやすくなり、歯や周囲の組織が溶かされ、ひどくなれば神経に達して痛みがおこります。むし歯や歯周病の予防にはプラークをためないことが重要で、その元になるお口の汚れを毎日できる限り落とすことが欠かせません。そのために、歯ブラシや歯間ブラシの使用はとても重要です。

歯肉の血行を良くする

歯ブラシや歯間ブラシには、単純に汚れを落とす働きの他に、歯肉を適度に刺激して血行を良くするマッサージ効果があります。歯肉の血行が悪くなるとその部分は弱くなり、菌に感染しやすくなったり、出血しやすくなったりすることがあります。歯みがきのときには、歯だけでなく歯肉も優しくマッサージするように歯ブラシや歯間ブラシをあてましょう。

歯ブラシや歯間ブラシ選びも重要なポイントに

歯ブラシや歯間ブラシをより効果的に使うには、自分に合ったものを選ぶことが重要です。歯のエナメル質が薄かったり歯肉が弱ったりしている人は、やわらかめの毛質の歯ブラシを選びましょう。口の中が狭い場合は、ヘッドの小さなものが向いています。

また、歯間ブラシは、歯間に対して細すぎると効果がうすく、太すぎると歯肉を痛める原因になってしまいます。同じ人の歯間でも部位によって大きさが違うので、複数のサイズを使い分けるのもいいでしょう。歯ブラシや歯間ブラシ選びに迷ったら、歯科医院で歯科衛生士に相談してみてください。定期健診に行き、ブラッシング指導やみがき残しチェックを合わせて受けるのもおすすめです。

歯ブラシも歯間ブラシも、毛先がばらついてきたら交換のサインです。古くなったものを使い続けると効果がでないばかりか、かえって歯や歯肉を痛めたり、汚れがつきやすくなったりしてしまいます。

歯ブラシや歯間ブラシは、毎日使うお口の重要なパートナーです。自分に合ったものを選び定期的に交換しましょう。