2017年05月10日
その他

口腔内写真をとっていますか?

口腔内写真をとっていますか?

長年歯医者に通っていても、自分の口腔内写真を見たことがないという方もいるのではないでしょうか?しかし、定期的に口腔内写真を撮ることは、歯の健康を保つ上で大切な役割を果たすんです。
今回は、そんな口腔内写真の重要性をご説明いたします。

口腔内写真から何がわかる?

口腔内写真を撮ることで、一体何がわかるのでしょうか。
それは、歯肉の色や形、質、幅、傷などをはじめとして、歯の表面の汚れや色素沈着、治療後の詰め物の状態まで、様々なことを確認することができます。
これらは、肉眼のみでチェックするよりも写真でしっかり記録したほうが、より客観的で詳細に歯や口内の状態を把握しやすくなります。

口腔内写真を撮影するメリット・デメリット

メリット

レントゲン写真だけで十分なのでは?と思う方もいるかもしれません。
しかし、歯垢や歯石などの歯の汚れや歯肉状態など、レントゲンに映らない組織の状態や変化を把握するためには、口腔内写真はとても大切になってきます。
口頭での指摘や鏡で見たりするだけではわからない汚れも、写真を撮って大きな画面でチェックすることによって、具体的に把握することができるのです。
さらに歯科医師も毎日多くの患者を診察するわけですから、一人ひとりの口腔内の状態を正確に記憶しておくことは困難です。そこで、口腔内写真は患者の資料として大切な役割を果たします。
また、治療前と治療後の状態を比べて歯や歯肉が以前よりも綺麗になっているということがきちんと目に見えると、患者の達成感や喜びにもつながります。

デメリット

基本的には、口腔内写真は撮らないより撮ることに越したことはありません。
デメリットを強いて挙げるとすれば、「口の撮られるのが恥ずかしい」と感じる患者さんも存在するということです。しかし、口腔内写真を撮る方針の歯科医院であっても、抵抗のある場合は申し出れば撮らないでもらうことも可能ですから、その際には断れば問題ありません。
もう一つには、口腔内写真の撮影時間は長いと一度に10分以上かかる場合もありますので、そうした部分が負担に感じられる場合はあるかもしれません。

歯を治療してもらう上で、口腔内写真は大切な資料になります。歯科医師に自分の歯や口腔内の状態を正確に理解してもらうことは、患者にとっても重要なことです。
ぜひ、定期的に口腔内写真を撮影してもらい、適切な歯科治療を受けるために役立ててください。