2017年06月04日
その他一般歯科

歯のメインテナンスに通っていますか?

歯のメインテナンスに通っていますか?

「歯医者さんはむし歯を治すためにだけ行く所」そんな風に考えている人はいませんか?それは、とてももったいない話です。

歯は、定期的にメインテナンスをすることで、むし歯や歯周病の進行を防ぎ、美しい状態を保つことができるパーツです。ぜひ、半年に一度は歯のメインテナンスに通うことをおすすめします。

歯医者さんでは、どのようなメインテナンスが受けられるのでしょうか?

失って後悔したもの…1位は「歯」

4月18日は「よい歯の日」。この日に合わせて行われたアンケートによると、60代以上の人が失って後悔したものの第1位は「歯」。「もっと歯を大切にすれば良かった…」と感じている人はとても多いようです。

たしかにひと昔前は、歯医者さんと言えばむし歯を治す所という感覚で、メインテナンスの重要性は今ほど注目されていませんでした。しかし、研究が進み、むし歯や歯周病の予防のために、定期的な歯のメインテナンスがどれほど大切かということがわかるようになりました。

歯のメインテナンスの基本は、毎日の歯磨きなどのセルフケアです。これを怠ってしまっては意味がありません。けれど、やはりセルフケアだけでは限界があるため、半年に1回は歯科医院でのメインテナンスをすることがすすめられています。

歯科医院でのメインテナンスの内容は?

大人になると、年齢を重ねるほどむし歯の痛みを感じにくくなります。また、35歳以上では8割以上がかかっていると言われる歯周病も、多くの人は自覚症状がありません。どちらも初期に発見できれば、わずかな治療で進行を食い止めることができ、痛い思いもしなくてすみます。

歯科医院でのメインテナンスの基本は、まずは歯科医師によるお口の中のチェック。そこで無自覚の初期むし歯や歯周病を見つけることができます。
そして、後は歯科衛生士さんによるクリーニングです。歯肉の状態を検査し、セルフケアでは取りきれない汚れや、固まってしまった歯石を専用の器具や機械で取り除きます。

セルフケアの状態が悪い場合には、歯磨きの方法や使用するグッズの選び方などの指導をしてもらいます。歯科医院により、または患者さんの状態により、歯質を強化するフッ素をぬってむし歯予防をすることもあります。

歯科医院でのメインテナンスは、状態や内容次第で保険適応内の場合と自費診療になる場合がありますが、自費診療でのメインテナンスでは、歯のヤニや着色汚れを集中的に落とすなど、より高いレベルの美容的ケアも受けることができます。

治療後はとくにメインテナンスが重要に

歯科医院でむし歯などの治療を受けた場合、とくに後のメインテナンスは重要になります。神経を抜いたり詰め物をしたりした部分は天然歯に比べて汚れがたまりやすく、感覚も弱くなるのでトラブルが自覚しづらくなってしまいます。

治療後の状態を長持ちさせるためにも、二次的なむし歯や歯周病を悪化させないためにも、自宅でのセルフケアと歯科医院での定期的なメインテナンスを続けていきましょう。

長年歯医者さんに行っていない人は、怖いイメージを持っている人もいるのではないでしょうか?けれど最近の歯科医院は昔とはだいぶ変化し、患者さんの恐怖心を取り除き、できるだけリラックスした環境で…という所も増えています。

自分の健康と美をサポートしてくれるための歯のメインテナンスが習慣になれば、歯医者さんは怖い場所ではなく、むしろ楽しみに通えるようになります。

食べる、話す、笑うなど、お口の健康は、日常の様々なシーンに関わります。歯のメインテナンスに通っていないという人は、ぜひ、1度受けてみてください。