2017年06月07日
インプラント

インプラントの寿命ってあるの?

インプラントの寿命ってあるの?

自分の歯に一番近い形を再現できるインプラント治療。入れ歯やブリッジと異なり、骨にしっかりとインプラント体が埋め込まれるため、安定感や噛み心地にとても優れます。

でも…インプラントって一生使えるの?それとも寿命があるの?あるとしたら、どれくらいの期間使えるの?などなど、色々と疑問がわいてきますよね。

インプラントには寿命があるのでしょうか?

インプラントの寿命は人それぞれ

インプラントそのものは非常に劣化しにくい素材で作られていますが、その寿命には大きな個人差があります。それは天然歯も同じことで、一生自分の歯を使い続けられる人もいれば、早い年齢で多くの歯を失ってしまう人もいます。

インプラントの場合も様々な条件により、その寿命は大きく変わってくるのです。ごく平均的なケースで言えば、インプラントの寿命は10年~20年と言われていますが、それはインプラントそのものが劣化するというより、埋められている骨の状態が変化するなどしてインプラントを支えきれなくなるケースが多いようです。

骨や口内環境の状態が良ければ、最初に埋めたインプラントを半永久的に使い続けられる人もいます。ただ、それでもやはり定期的なメインテナンスや調整は欠かせず、メインテナンスを行わないままそこまで長持ちさせるのは難しいと言えるでしょう。

インプラントの寿命に関わる条件とは?

・メインテナンスを受けているかどうか

インプラントは、噛むための道具です。快適に長持ちさせるためには、毎日の歯磨きと定期的な歯科医院でのメインテナンスが欠かせません。

メインテナンスに手を抜けば、インプラントの寿命が短くなるリスクは高まります。インプラントの寿命をできるだけ伸ばすためには、インプラント周辺の清潔さを保ち口内環境を整えることと、道具としてのインプラントの調整の両方を持続していくことが重要です。

・生活習慣の影響

インプラントの寿命には、インプラントや人工歯そのものの破損などの問題に加え、それが埋まっている骨や周辺組織の変化も大きく関わります。年齢を重ねるごとに少しずつ骨や組織の状態が弱くなるのはやむを得ませんが、その度合いは生活習慣によって影響を受けます。

インプラントの寿命にもっとも悪影響を及ぼすと言われているのはタバコです。喫煙習慣のある人は無い人に比べ、インプラントを使い続けられる期間が短くなると言われています。また、食生活も大きな影響があり、甘いものの食べ過ぎやお酒の飲み過ぎ、栄養の偏りなどはインプラント周辺の環境を悪化させやすく、結果インプラントの寿命を短くさせてしまう場合があります。

・インプラントや治療技術の品質

天然の歯にも質があるように、一口にインプラントと言ってもその品質は様々で、手術を行う歯科医師の腕にも違いがあります。現在はインプラント治療への研究や研修が積極的に行われており、また、インプラント本体や技術も進化したため、多くの医院で品質の良いインプラント治療が受けられるようなったとはいえ、残念ながらすべてがそうだとは言い切れない部分があります。

インプラントの費用は歯科医院が独自で定めているため、高費用だから必ず高品質な治療とはかぎりません。実際に治療を受けるときにはカウンセリングなどを利用して十分に検討し、信頼できると判断した歯科医院でインプラント治療を受け、治療後は定期的なメインテナンスに通うようにしましょう。