2017年07月28日
歯周病

タバコで歯周病になる?

タバコで歯周病になる?

歯周病とは

歯茎が腫れたり、出血したりする口腔の病気のことで、放置すると口臭や膿が出るようになり、最終的には歯が抜けてしまいます。高齢者の歯が抜ける原因にもっともなりやすいです。
初期症状が出にくいため、自覚しないまま病気を進行させてしまうことが多く、40代以上の約7割がこの病気にかかっているといわれています。40代になったら予防や歯周病の早期発見のため、3ヶ月に1度ぐらいの検診をお勧めします。

タバコと口腔の関連性

ヤニが歯石や歯垢と結合、血液の循環が悪くなるため唾液の分泌の減少、といった理由からまずタバコは口臭の原因になります。
歯石や歯垢と結合しやすいヤニが歯に付いていれば、当然のことながら歯周病や虫歯のリスクははね上がり、非喫煙者と喫煙者を比べて、10年間で失う歯の本数は、10倍の差があるともいわれています。口腔がんの発生率も喫煙者の場合は、なんと非喫煙者の6倍に上るのです。
また血液の循環の悪化により、栄養素や酸素が十分に運搬されなくなると、抜歯後やインプラント手術後の傷の治りが悪化します。

喫煙者は歯周病にかかる確率は非喫煙者の4倍以上!

前述したように喫煙者は非喫煙者より歯周病にかかりやすいです。具体的に比べてみると、1日10本以上吸う人は非喫煙者の約5倍、10年以上吸っている人なら約4倍の疾病率になります。さらに喫煙者は重症化しやすい傾向があることもわかっています。
また喫煙者は、歯茎の腫れや出血が抑えられるため、定期的な検査がなくしては早期発見が難しく、治療を始めても血液の循環の悪化により、完治まで時間がかかるでしょう。
なお禁煙をすれば、黒ずんだ外観がもと通りになるまでは多少時間がかかるものの、歯周病リスクは、1年程度で非喫煙者と同レベルにまで回復します。