2017年07月31日
一般歯科

歯ブラシ以外の歯磨き

歯ブラシ以外の歯磨き

歯磨きといえば、歯ブラシを使うのが大前提ですが、それ以外にも歯磨きをサポートする方法があります。

歯ブラシ以外の歯磨きには、どのようなものがあるのでしょうか?

フロス・歯間ブラシ

歯ブラシでの歯磨きを助けてくれる道具としては、フロスと歯間ブラシがあります。フロスは、糸ようじと呼ばれることもある細い糸状のもので、歯と歯の間に通し、挟まった汚れをこそぎ取る働きをします。柄のついたようじタイプのものと、糸そのものを手に絡めて使うタイプのものがあります。歯間ブラシの方は、歯の根元部分の小さな空間(歯間)の汚れをかきだすために使います。

歯と歯が接している面や歯間の汚れは、どちらも歯ブラシだけで取り除くことができません。その部分の汚れが細菌のつくるプラークの原因になりやすく、むし歯や歯周病が進行しやすいポイントです。歯磨きのときにはフロスや歯間ブラシも使い、細かい部分の汚れもできる限り落とすようにしましょう。

使う順序としては、先にフロスや歯間ブラシで汚れをかきだし、その後全体のブラッシングを歯ブラシで行うといいと言われています。

舌ブラシ

口臭を気にしている人の中には、舌に舌苔(ぜったい)というコケのようなものがたまっているケースが見られます。舌は、多少白っぽく見えるのが通常ですが、下のピンク色がわからないくらいに白くくすんでいるようなときには舌ブラシを使ってのお手入れもおすすめです。

ただ、舌は非常にデリケートな部位なので、ゴシゴシこするのはNGです。専用の舌ブラシを使い、優しく舌を数回なでるようにしましょう。また、舌は毎日磨く必要はなく、状態に応じ、よほど汚れがひどくない限りは週1回程度の間隔でいいと言われています。

洗口液

歯磨きの補助として、洗口液で口をゆすぐ方法もあります。洗口液には様々なタイプがあり、ブラッシング前に使うもの、ブラッシング後に仕上げとして使うものなど、商品によって使用方法が異なります。

また、フッ化物配合でむし歯予防ができるもの、抗菌成分で歯周病対策ができるもの、刺激を抑えたノンアルコールタイプなど、それぞれに特徴があるので、目的や使用感の好みに応じて選ぶようにしましょう。

歯科医院での歯磨き

日常でいくら頑張って歯磨きを行っていても、セルフケアだけではどうしても取りきれない汚れがあります。そのため、半年に1回くらいは歯科医院でチェックを受け、歯科衛生士が行う専用の機械による歯磨きケアを受けるのがおすすめです。

美容目的でのクリーニングは自費治療になりますが、歯の黄ばみや黒ずみが気になるとき、もしもそれがタバコのヤニや飲食物による着色汚れだった場合、歯科医院で専用のペーストをつけて機械で磨いたり、水のスプレーを歯の汚れに吹き付けたりすることで、歯ブラシでは落とせない汚れに対応することができます。

お手入れの基本はブラッシング

歯ブラシ以外にも歯を磨く補助をするものは色々とありますが、洗口液などだけでお手入れができるというわけではなく、基本はやはり歯ブラシによる毎日のブラッシングです。とくに夜寝る前には、フロスや歯間ブラシも併用しながら1本1本をていねいに磨き、お口の中を綺麗にしてから眠る習慣をつけましょう。

歯磨きは、歯だけではなく、歯と歯肉の境目にもブラシをあて、そこについている汚れやプラークも落とすことが大切です。