2017年09月18日
審美歯科

審美歯科治療の検査方法

審美歯科治療を行うにはどんな検査が必要?

審美歯科治療とは、美しい歯や歯並び、そしてそれに伴って噛み合わせがよりよく機能することに焦点を当てた治療法です。審美歯科治療を行う前にはどのような検査が行われるのか、具体的に見ていきましょう。

審美歯科治療を行う前の検査

一口に審美歯科治療と言っても、さまざまな治療法があります。どのような治療をするにせよ、まずは下記のような基本的な検査が行われます。

・虫歯や歯周病のチェック

虫歯がないか、歯周病がないかなど視診で口腔内の健康状態を調べます。痛みや腫れなどの症状はもちろん、問題があった場合はそちらの治療を先に行います。

・レントゲン撮影

レントゲンを撮り、視診だけでは分からなかった虫歯がないか、歯茎の状態は正常かを判断します。

・写真撮影

口腔内写真と顔写真を撮ります。治療前の状態を撮影しておくことで、治療後にどれだけ治療効果があったのかが確認ができます。

・問診

上記の結果をもとに、口腔内の健康状態とこれからの治療計画について医師から説明があります。審美歯科治療は患者の食生活や生活スタイルも治療に置いての重要なポイントになりますので、医師に日々の生活習慣を率直に話すことが大切です。また、審美歯科治療は保険適用外ですので、治療費が高額になることもあります。最終的な費用がいくらになるのか、事前にしっかりと確認しておきましょう。

審美歯科治療の種類

数ある審美歯科治療の中でも、多く行われている治療方法をご紹介します。

・歯を白くする

歯を白くするにはさまざまな治療法があります。
よく行われる「クリーニング」は、歯の表面に付いた汚れを落として本来の白さを取り戻す方法です。ただ、クリーニングだけでは白さをそれほど実感できないことも多いものです。その場合は、歯の表面にレジンという白い物質をマニキュアのように塗る「ホワイトコート」や、薬剤を使用して歯を漂白・脱色する「ホワイトニング」を行うと、より白さを実感できるでしょう。
実際の歯よりも更なる白さを求めたり、白さの持続を目指す場合は、歯の表面にプラスチックの樹脂を塗り固める「ダイレクトボンディング」、歯の表面を数ミリ削りセラミックの樹脂を張り付ける「ラミネートベニア」、歯の表面全体を削ってセラミックをかぶせる「オールセラミック」などがあります。これらは奥歯の詰め物の代わりとして使用したり、歯の隙間を埋めたり、白さだけでなく歯の形を整えたりする効果もあります。

・歯並びを治す審美治療

歯並びを治すというと矯正治療が一般的ですが、期間が長い矯正治療は避けたい、という方はセラミックを使った矯正(クイック矯正)がお勧めです。虫歯や歯周病で歯が抜け落ちてしまったり、歯茎が痩せて歯と歯の間が隙間だらけ、という人も、セラミックの差し歯を使ったり、セラミックを詰めたり被せたりすることで自然できれいな歯並びを作ることができます。矯正治療のように歯を動かすわけではないので、比較的痛みが少なく、期間も矯正治療よりは短くて済みます。また、セラミックを使うので歯の白さも期待できます。

ただ、ラミネートベニア、オールセラミック、クイック矯正は本来なら削らなくてもよい歯を削ることになります。見た目の美しさと健康のどちらを優先するか、よく考えてから判断しましょう。

まとめ

審美歯科治療を行う前には、視診やレントゲン撮影を行い、虫歯や歯周病がないか、口腔内が正常な状態であるかなどを検査します。
審美歯科治療にはさまざまな治療法がありますが、見た目の美しさと口腔内の健康のふたつの側面からアプローチして治療するように心がけましょう。