2017年10月09日
一般歯科

治療を行った歯って虫歯になるの?

治療を行った歯って虫歯になるの?

【虫歯治療の約8割が再発】

虫歯治療とは、基本的に虫歯部分を削り取って詰め物を詰めれば完了です。詰め物自体は虫歯にかかることはありませんので、虫歯を削って被せ物で完全密封してしまえば、理論上では虫歯の再発はあり得ませんが、実際は虫歯の約8割が再発だといいます。
生活をしていれば毎日の食事際にはものを噛むわけですから、治療のために入れた詰め物や被せ物は徐々に劣化していき、どうしても隙間ができます。その隙間から虫歯菌が侵入し住み着いてしまうのです。被せ物の隙間はブラシが届きにくく非常に虫歯にかかりやすい場合もありますので、虫歯治療が完了したと思っても定期的な検診が再発防止のために重要となります。

【治療した歯が虫歯になる具体的な要因】

・詰め物が入っていない部分から虫歯が侵入

たとえば噛み合わせ部分にがっちりと詰め物をしたとしても、歯と歯の隙間や歯茎の下などから虫歯菌は侵入することができます。

・詰め物と歯の隙間から虫歯が侵入

治療直後はがっちりと隙間なく埋め込まれた詰め物や被せ物でも、時間の経過とともに徐々に劣化していき、虫歯が侵入できる隙間ができてしまいます。かみ合わせが強いほど劣化は早くなるでしょう。

・虫歯の取りこぼし

虫歯になっている部分を完全に削りきらないで、詰め物や被せ物をしてしまうケース。絶対にあってはならないミスですが、ごくまれにあるそうです。しっかりとした医院選びが大切といえそうですね。

・歯茎の後退

被せ物が隙間なくがっちりと入っていても加齢とともに歯茎が交替していけば、歯の根元が露出してしまい、そこから虫歯菌が侵入することもあるでしょう。

基本的に高級な被せ物であるほど劣化しにくいでしょうが、再発防止には日々のケアと定期的な検診が重要となります。