2017年10月12日
予防歯科

マウスウォッシュについて

マウスウォッシュについて

意外と知られていない!?マウスウォッシュの正しい使い方。

マウスウォッシュは、口腔内の殺菌や口臭予防を目的とした液体の洗浄剤です。
様々な企業が商品を出しており、愛用している方も多いことでしょう。しかし、マウスウォッシュは正しく使わないと効果が期待できません。今回は、マウスウォッシュの正しい使用法と効果をご紹介しましょう。

マウスウォッシュの基礎知識

マウスウォッシュとは、殺菌剤・抗炎症剤・エタノール・メントールなどを主成分とし口腔洗浄剤のことです。類似品に液体歯磨きがありますが、この2つの差は歯科研磨剤が入っているかいないかです。液体歯磨きが使用後にブラッシングを行うのに対し、マウスウォッシュは、歯磨きを行った後に用いたり、口に含みながら歯磨きを行ったりします。

マウスウォッシュの正しい使い方とは

マウスウォッシュは歯垢除去の効果が期待できますが、マウスウォッシュだけでは、口の中の歯垢を完ぺきに除去することはできません。マウスウォッシュは、歯磨きだけでは取れにくい歯の間の歯垢などを除去するのに適しているので、歯磨きと併せて行うことが効果的です。
また、歯磨きをする時間がないという場合には、マウスウォッシュを口に含んで口腔内でもむように歯間を移動させれば、口臭などを抑えられます。仕事の最中に臭いの強いものを食べてしまい、至急に口臭を消したい、というときにおすすめです。

マウスウォッシュを使用する際の注意点

マウスウォッシュには、アルコールが含まれています。そのため、お酒が飲めない人がマウスウォッシュを使用すると、気分が悪くなることがあります。また、マウスウォッシュを使用してうがいをせずに車を運転した場合、飲酒検問で基準値以上のアルコールが検出されてしまう場合があるのです。ですから、未成年やお酒を飲めない方がマウスウォッシュを使用する場合は、ノンアルコールのものを使用しましょう。
車を運転する場合は、うがいをして口腔内のマウスウォッシュを洗い流しておきましょう。

また、マウスウォッシュには殺菌効果がありますが、あまり頻繁に使用すると口腔内に常駐している細菌をすべて殺してしまいます。口腔内に常駐している菌は、体にとって必要なものもありますので、殺菌のし過ぎは禁物です。
さらに、マウスウォッシュに含まれているラウリル硫酸ナトリウム・トリクロサン・塩化セチルピリジニウムは使いすぎると体に悪影響が出るのではないか、と言われています。
ですから、口臭が気になるからといって、頻繁に使用していると体の調子が悪くなったり口腔内の健康をかえって損ねたりしてしまうのです。
マウスウォッシュの使用は、1日の歯磨きと同じ回数、2~3回にとどめましょう。

自分に合ったマウスウォッシュの選び方

現在、世界で最も使われているマウスウォッシュと言えば、リステリンです。マウスウォッシュのことを指してリステリンと呼ぶこともあるくらい知名度は抜群です。
リステリンには7つの種類があり、色ごとに特性があるので、裏の表示成分を見て選びましょう。
また、できるだけ化学物質やアルコールを使用したくない場合は天然由来の成分を使い、アルコールの入っていないものもあります。
なお、口腔内が腫れている場合や傷がある場合などは、マウスウォッシュを使用しない方が良いでしょう。不安な場合は、歯科医院に行き、はや歯茎の状態を確認してもらってください。痛みをこらえてマウスウォッシュを使用していると、健康を損ねる恐れもあります。