高齢になっても健康な歯を保つ方法とは?
「80歳で20本以上自分の歯を保つ」ことを目標にした8020運動の達成者は、ここ10年の間にとても増え、心がけ次第で歯の健康寿命を延ばせるということがわかってきています。
年齢を重ねても自分の歯で食べ、美しい口元を保つことは、心身の健康のためにとても大切な役割を持つと言われていますが…高齢になっても健康な歯を保つ方法にはどのようなものがあるのでしょうか?
基本は毎日のお手入れを丁寧に行うこと
大人になってから歯を失う第一の理由は歯周病。ひどくなってくると歯の根元を支える骨が菌に侵され、最後は歯が抜けてしまう恐ろしい病気です。
歯周病菌や虫歯菌は、歯に残った汚れを栄養源にして増えていきます。歯周病や虫歯を防ぎ、いつまでも健康な歯を保つためには、丁寧な歯磨きの習慣が欠かせません。
夜の歯磨きでは歯間ブラシやフロス(糸ようじ)を使う
歯周病や大人の虫歯は歯間からおこりやすいと言われています。とくに眠っている間は自浄作用が弱まり菌の繁殖が早いので、寝る前のお手入れでは歯間の汚れもしっかりと落としましょう。
部分入れ歯をしている人は必ず外して別々に洗う
部分入れ歯に洗い残しがあるとその周囲が歯周病菌や虫歯菌の住みかとなり、残った健康な歯にまで侵食してしまいます。
タバコを控える
喫煙をする人はしない人に比べ歯肉が弱りやすくなり、歯周病が悪化する確率が高くなると言われています。
半年に一度は歯医者さんでのプロケアを受ける
歯周病や虫歯は、早期発見が悪化を防ぐポイントです。とくに年齢を重ねるごとに虫歯の痛みは感じづらく、歯周病も無自覚のまま進行しやすいので、定期的なチェックが健康な歯を長持ちさせる秘訣です。また、日常のお手入れではどうしても行き届かない部分が出るので、専用の機械や器具を使って行う歯科衛生士さんのプロクリーニングを受けるようにしましょう。