2016年12月26日
インプラント

インプラントの手術

インプラントの手術

インプラントとは

治療のため体内に埋め込まれる器具のことを総称してインプラントといいますが、一般的には歯科インプラントの意味として認知されています。

歯科インプラントとは、何らかの理由により失った歯の代わりに人工歯をはめ込む治療のことで、人口歯は、フィクスチャー、アバットメント、上部構造補綴物(じょうぶこうぞうほてつぶつ)の3つの部位で構成されています。

土台としてネジのような器具であるフィクスチャーを顎に埋め込み、その上にアバットメントと上部構造補綴物を設置。実際に見える部分である上部構造補綴物は、天然の歯に似せて作られています。またフィクスチャーとアバットメントは、チタン製のものが多く使用されています。

インプラントのメリット

・天然の歯と同じ感覚でかめる

頑丈な人工の歯が顎にきっちりと固定されているため、硬い食べ物でも強い力でかむことが可能です。入れ歯のように食物が挟まることによる不快感や痛みがなく、さらには口腔内の衛生を保ちやすいといえます。

・治療期間が短く周囲の健康な歯を削る必要もありません

ブリッジのように失った歯の左右に位置する歯を削る必要がありません。インプラントであれば他の健康の歯への負担がないうえ、見た目が天然の歯とほぼ同じです。

インプラントのデメリット

・費用が高額になりがちで、健康状態によっては治療を受けられない

インプラントは保険適用外のため費用がどうしても高額になってしまいます。またインプラントを埋め込む顎の骨が弱いと治療ができず、持病のため薬を使っている人にも向いていません。

・治療後はしっかりとした管理が必要

インプラント維持のため、口腔内衛生を保ちさらには定期的な検診が必要になります。

インプラントの流れ

STEP1(カウンセリング)
まずは埋め込むインプラントの数や太さ、治療方法、予算などを担当医と相談します。

STEP2(一次手術)
インプラントの手術は二度に分けて行われます。一時手術では、歯茎を切開して歯の土台になる部分のフィクスチャーを顎の骨に埋め込みます。二度にわたる手術は麻酔が効いていますので痛みはほとんどありません。

STEP3(治癒期間)
フィクスチャーと顎の骨が結合させるため3~6ヶ月の治癒期間が必要あります。結合が不十分だとインプラントの脱落の原因になるのです。また治癒期間は仮の歯を使用できる場合もあります。

STEP4(二次手術)
フィクスチャーと上部構造補綴物の連結部分となるアパットメントを設置。上部構造補綴物の設置については、手術のため切開した歯茎が回復するまで1~6週間待たなければなりません。

STEP5(上部構造補綴物設置)
上部構造補綴物を設置して治療は完了となります。