2016年12月26日
審美歯科

詳しく知って不安を解消しよう!歯根の治療法の種類と手順を紹介!

詳しく知って不安を解消しよう!歯根の治療法の種類と手順を紹介!

歯の根元の治療をする場合、痛そうだし一体どんなことをされるのかと不安になりますよね。しかし、歯の土台をつくるという意味でも、根管治療は大変重要なものです。

今回は、歯の根の治療への抵抗を払拭できるよう、歯の根の治療法の種類や手順についてご紹介いたします。

感染根管治療

まずは、虫歯が神経まで達してしまった場合の一般的な根管治療の手順を見てみましょう。

①歯を削って穴をあける
まずは、麻酔をして歯を削り、根幹を露出させて神経を取り除きやすい状態を作ります。

②神経を取り除く
削った穴にファイルという細い針のような器具を入れ、根の中の汚れをこすり落とすようにしながら、神経を一本一本丁寧に取り除いていきます。

③歯の根の形を整える
根の深さを測り、複雑に入り組んだ根幹内を消毒しやすくなるよう、また薬を充填しやすくなるように内部の形を整えていきます。

④根の中を消毒する
根管内を清掃・消毒し、菌が残らないようにしていきます。

⑤薬を充填する
根管に充填する薬は、ガッタパーチャというゴムのような薬です。それを、歯根内に隙間ができたり空気が入ったりしないよう、慎重に入れていきます。

⑥被せものをする
充填が終わったら、クラウンなどの被せものをして治療は終了です。

歯根端切除術

感染根幹治療が困難だった場合や、歯根嚢胞が完治しなかった場合には、この歯根端切除術という治療を行う場合があります。方法は、歯茎からメスを入れて根の先端部分と共に歯根嚢胞を取り出し、そこから薬を詰めるという方法です。

再植術

再植術は、上記の歯根端切除術と併せて用いられる治療法です。骨が厚く、歯茎から切開できない場合に、歯を一度抜いて歯根嚢胞を取り除き、再び歯を植えるという大胆な治療法です。

ヘミセクション(分割抜歯)

ヘミセクションとは、下顎の2本、あるいは上顎の3本ある歯根のうち、1本だけを取り除く方法です。歯根を残すことで、後のブリッジやインプラントの際に役立てることができます。

根管治療の不安を、少しでも払拭していただけましたでしょうか。

歯の神経を治療した経験のある方や、現在虫歯が痛む方は、早めに歯科医を受診し治療を開始すれば、歯根治療によって歯を残せる可能性も高くなります。

また、歯科医院の中には、レントゲンやマイクロスコープを駆使してより精密な根管治療を行っているところもあります。ぜひ信頼できる歯科医院を受診して、最善の根管治療を行ってください。