2017年04月28日
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ディスポーザブルのコップ・トレーを使っていますか?

ディスポーザブルのコップ・トレーを使っていますか?

歯医者さんの治療チェアの周りに置かれる様々な器具。それらは用途に応じて洗浄・消毒・滅菌をして準備されていますが、患者さん自身が直接手に取るうがい用のコップや治療器具を配置するためのトレーは、ディスポーザブル(使い捨て)のものを使用する歯医者さんも増えています。

ディスポーザブルのコップ・トレーとは?

ディスポーザブルのコップやトレーは、紙製で患者様ごとに使い捨てられるタイプのものです。常に新しいものを準備できるので、衛生面に優れています。

ディスポーザブルのタイプではない場合、コップやトレーはステンレス製のものがほとんどです。こちらも、適切な消毒を行えば清潔さは保てます。ステンレスはさびず、高温にも耐えられるので高温消毒が可能です。

けれど、患者様によっては金属のギラギラした感じが怖い・冷たい感じがするという方もあり、また、紙製の方が、金属の器具や台があたったときの甲高い音を軽減できるという視覚・聴覚効果もあります。

歯科で使用されているディスポーザブルのコップやトレーは、市販されている紙コップや紙皿とは違い、それ専用に作られている医療用品です。

ディスポーザブルのコップ・トレーのメリット

患者様ごとに新しいものを提供できるという以外にも、万が一落としたり汚したりしてしまったときの交換がスムーズというメリットもあります。
金属のトレーやコップが落下したときのけたたましい音を防止することもできます。

また、金属の見た目や音をカバーできるというだけではなく、色や形や模様など、優しさや明るさの要素を治療器具の中に沿え、患者様の心理状態をやわらげる役割も期待できます。とくにコップにはバリエーションがあり、各医院の雰囲気に合わせ、様々な種類から選ぶことが可能です。

小さな子どもさんには、可愛らしいキャラクターのコップを使わせてあげると、それだけでも恐怖心を軽減できることがあります。

快適な治療環境づくりのために

現在の歯科医療は、ただ単にむし歯や歯周病を治せばいいということではなく、より快適に、安全に、患者様が安心して治療が受けられる環境づくりに重点を置くようになっています。

治療技術の向上や衛生・安全対策はもちろんのこと、患者様の視覚・聴覚・嗅覚に配慮し、歯科治療への恐怖心をやわらげてもらおうという取り組みがされています。

コップやトレーは、直接患部に触れる治療器具と比べると軽視されがちですが、患者様にとっては一番目につきやすいところです。
そのため、ディスポーザブルのコップやトレーを導入する歯医者さんは増えているようです。