2017年05月22日
インプラント

インプラントの費用はどのくらい?

インプラントの費用はどのくらい?

年々需要の高まっているインプラント治療。手術技術や品質の向上により、多くの人が身近に感じやすい存在となってきました。

噛む力の復元や見た目に優れるインプラントは、たしかに素晴らしい治療法です。ですがその分、費用は高額となってしまいます。インプラントにはどの程度の費用がかかるのでしょうか?

インプラント1本あたりの平均は約30万~50万

一口にインプラントと言っても様々な種類がありますが、大まかな費用目安としては、1本あたり30万~50万程で設定している歯科医院が多いようです。つまり、3本をインプラントにするならほぼ100万はかかるということです。
インプラントは健康保険が使えない治療のため、費用は全額患者さんの自己負担となります。

インプラントの費用は、各歯科医院が独自に設定しています。その費用の中には検査費などがすべて含まれている場合もあれば、インプラント手術のみの費用で設定している場合もあり、単純な金額だけで比較をすることはできません。インプラント治療のためには手術日以外にも通院をしなくてはいけませんが、その分の治療費は別途かかることも多いので注意しましょう。

また、骨移植など特殊な処置が必要なケースでは、その分の費用が加算されることになります。お口の状態などによっても費用は大きく変動しますので、検討の際はきちんと見積もりを取り、費用のシステムでわからないところは事前によく聞いておきましょう。

なぜこんなに高額になるの?

保険内でむし歯治療などを受けた場合、窓口で支払う費用はせいぜい数千円です。それと比べるとインプラントの費用がすごく高額に思えますが、インプラントは保険が適応されないため、全額が自己負担となります。

健康保険が適応される治療の場合は実際にかかった費用の7~9割を健康保険組合が支払ってくれるため、患者さん自身は3~1割の負担ですみます。しかし全額自己負担のインプラントなどは10割の負担なので、その時点でかなり大きな差が生まれます。

それに、保険内の治療はあくまでも「最低限の治療」に限られ、高品質な素材や難しい方式を選ぶことはできませんが、インプラントの場合は品質の高い純チタンを使用する必要があり、素材の原料費は高額です。また、外科手術をともなうためにその分の技術料もかかり、結果高額となってしまうのはやむを得えないのです。

ブリッジや入れ歯であっても、人工歯などの素材を高品質なものにすれば保険適応外となり、10万~50万程度の費用がかかります。失った歯の本数が多い人の場合は100万を超えることもあります。

費用がかかる分だけ十分な検討を

インプラントは費用が高額な分だけたしかにメリットも多い治療法です。しっかりとした歯科医院で適切なインプラント治療を行えば、快適な噛み心地や美しい見た目を回復させることができます。

けれど、外科手術をともなうため、リスクやデメリットもあります。高額な費用をかけたけれど後になって後悔したということにならないように、歯科医とよく相談をし、十分に納得の上で治療法を選択するようにしましょう。

費用を一度に支払うのが難しいときには、デンタルローンという専用のローンを使用し費用を前借りすることもできます。自分にとってのメリット・デメリットと費用の折り合いを考え、総合的な視点で判断することが大切です。