2017年06月19日
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骨粗鬆症の薬の口の中の影響

骨粗鬆症の薬の口の中の影響

骨粗鬆症とは

骨の強度が低下するという50代以上の女性に多い病気です。骨の中身がスカスカになるため、骨折のリスクが高まります。

・骨粗鬆症の主な症状は以下の通り

身長が数センチ縮む
腰が曲がったり、姿勢が悪くなったりする
腰や背中が痛む

これらの症状の具体的な原因は、骨粗鬆症により強度を失った背骨が押しつぶされる椎体骨折です。痛みを自覚できないケースもあるといいます。

骨粗鬆症の原因

骨の新陳代謝をコントロールする女性ホルモンが、閉経により急激に減少することが原因。閉経がない男性は、女性と比べて骨粗鬆症になりにくいのです。

治療法

食事療法、運動療法、薬物療法があります。食事により骨を丈夫にする栄養素を摂り、運動は治療トレーニングにより骨密度と筋力を強化。薬物の場合は体質に合ったものを使用することが大切で、服用を途中でやめると骨がもろくなってしまいます。

実は怖い! 骨粗鬆症と口腔の関係

ビスフォスフォネートは骨の強化を促進する働きがあるため、骨粗鬆症の効果的な治療薬として広く使用されていますが、顎の骨が炎症を起こしたり壊死したりする副作用が起こる場合があります。
原因は抜歯に伴う傷や口腔の不衛生といわれており、服用中に「下唇がしびれる」「抜歯後の痛みがなかなか引かない」「あごが腫れる」「歯茎から白か灰色の堅いものが出てきた」「虫歯でもない歯が勝手に抜けた」といった症状が表れたら要注意です。すぐにしかるべき医者に相談してください。
副作用が起こる確率は、飲み薬なら0.01%~0.04%、注射薬の場合は最大12%で、たとえ確率の低い前者であっても、顎骨壊死は痛みや膿の排泄が続くうえ治療が困難であるため、定期的に歯科検診を受けておくことをお勧めします。また服用中に何らかの歯科治療を受ける場合は、必ず薬の服用を医師に申し出てください。