2017年07月25日
インプラント

タバコでインプラントが抜けるの

タバコでインプラントが抜けるの

インプラントとは

治療のために体内に埋め込む器具のこと。ここでは歯の代用として口腔に埋め込む歯科インプラントとして説明します。
一般的に歯科インプラントは、失った歯の代用となる人工の歯です。基本的には、歯の土台となるフィクスチャー、ものを噛む部分にあたる上部構造補綴物(じょうぶこうぞうほてつぶつ)、この2つの部品をつなぐアパットメントの3つのパーツで構成されます。
インプラントの埋め込みには手術が必要になるものの、見た目的にも機能的にも天然の歯とほとんどかわりません。

インプラントとタバコの因果関係

データ上では、喫煙者は非喫煙者と比べてインプラント手術の失敗率が10%程度上がります。手術が成功したとしても、喫煙を続けている以上インプラントの寿命は短くなるでしょう。つまりタバコを吸うことでインプラントは抜けやすくなるのです。
またインプラントは決して安いものではなく保険も適用されません。喫煙者の方で手術を考えているのなら、まずは禁煙をお勧めします。

なぜタバコはインプラントに悪影響を及ぼすのか

・術後2ヶ月で抜けてしまうのはタバコが原因!?

喫煙は白血球の働きを抑制してしまうため、人間の免疫力を落とします。その結果、細菌に感染し歯茎に炎症が起きやすくなるのです。特に術後2ヶ月以内に感染してしまった場合は、インプラントと骨の間に隙間ができて落ちやすくなるといいます。

・タバコはインプラントと骨の結合の妨げになる

タバコのニコチンにより血管が縮小、一酸化炭素が発生することにより酸素や栄養素が身体全体にいきわたらなくなるため、インプラントを支える骨や歯茎の機能が弱まってしまうのです。

・唾液の減少により歯周病や周囲炎のリスクが高まる

タバコは洗浄作用がある唾液の分泌を減らすため、口腔の細菌増加につながります。細菌が増えるほど歯周病やインプラント周囲炎のリスクが高まるのです。