2018年02月10日
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口臭の原因とは

口臭の原因とは

体臭と同じように、自分ではなかなか気づくことが難しい口臭。家族や恋人に指摘されて、初めて気が付いたという方も多いのではないでしょうか。「ニオイ」というデリケートな問題であるだけに、指摘するほうも気を使ってしまいますよね。

また、自分の口臭に気が付いたとしても、なかなか改善が難しい問題であったりもします。そもそも口臭が起こってしまう原因とは何なのでしょうか?口臭がひどくなってしまう原因、また口臭を治すための治療法など見ていきましょう。

なぜ口臭がひどくなってしまうの?

まずはそもそも、口臭がひどくなってしまう原因を知ることから始めてみましょう。原因がわかれば、口臭がひどくなってしまう行動や要因を避けることもできますよね。主な原因は3つといわれているので、自分の口臭がどれに当てはまるのか考えてみましょう。

1.生理的口臭

誰にでも起こりえる口臭となる生理的口臭とは、寝起き、空腹時、ひどく緊張した際などに感じられるもの。これらはどれも、口腔内の唾液の分泌量が減り、口の中の細菌が増えてしまうことによっておこる口臭です。

上記で軽く触れたように、基本的にだれにでも起こりえる口臭であり、常ににおいがするわけではないので人に指摘されることも少ないといえるでしょう。食事をとったり水分を補給するなど、口内を潤すことによって軽減できます。

2.飲食物、し好品による口臭

代表的なものを挙げればたばこやニンニク、コーヒーなど、においが強いものを口に含むことによっておこる口臭です。どれも一時的な口臭になるので、時間経過とともに解消します。昨今では、これらのにおいを消すためのエチケット商品なども販売されていますね。

3.病的口臭

歯磨きを丁寧にする、エチケット商品を使ってみるなど対策を講じても、口臭で悩まれている方の多くの原因がこの病的口臭だと考えられます。

鼻や喉、呼吸器系の病気や、胃や肝臓などの内臓の病気から口臭が起こることもありますが、その大半を占めているのが口の中の病変に原因を求められます。実に90%の割合だとも言われているので、口臭が気になる方は口の中の異変に気を配ってみましょう。

口内の主な口臭の原因は以下のものが考えられます。

・虫歯

口の中のトラブルとして一番にあげられるものでもありますね。虫歯になった歯は、一種独特のにおいを発するので、虫歯があるとどうしても口臭はきつくなります。また、虫歯によって空いた穴の中に食べかすが溜まってしまうと、これも口臭の原因になります。

ごく初期の虫歯の場合は痛みも口臭も気づくことはありません。しかし、虫歯は放っておいて治るものではないので、虫歯の進行とともに口臭もきつくなっていくということができます。

・歯周病

歯茎が腫れる、出血するなどの症状が出ますが、こちらもごく初期の間は自覚症状がほとんどありません。気づかないままに放置してしまうと、口臭はどんどんひどくなっていきます。症状が進行していくと、出血に膿が混じるようになるので臭いもどんどんきつくなっていくでしょう。

・歯垢・歯石の付着

歯垢は雑菌のかたまりです。そして、この歯垢の除去を怠ったことで石灰化したものが歯石となるのですが、どちらも口臭の原因の一つといえます。歯垢や歯石自体も臭いを持つものですが、虫歯や歯周病の原因でもあるので、より口臭をひどくしてしまう原因とも言えますね。

・舌苔

名前が示す通り、舌につく白い苔のようなもののこと。歯に付着する歯垢と同じく、舌苔の正体も雑菌のかたまりです。やはり同じように口臭の原因となるので、専用のブラシなどを使い優しく除去していきましょう。

自分の口のニオイは?口臭のチェック方法

ニオイという問題はなかなかデリケートなものとなり、口臭に気が付いていても指摘してもらえないこともありますよね。口がくさいから…なんて敬遠されることが内容、まずは自分の口臭チェックをしてみましょう。

手で口と鼻を覆ってみる

一番手軽にできるチェック方法といえますね。鼻と口を覆うような形をとり、掌に向かって「ハァ~」と息を吹きかけてみましょう。この際ににおいを感じたら口臭がきつくなっていると考えることができますね。

ただし、自分のニオイはなかなか気が付かないもの。簡易的なチェックになるので、この方法だけで安心してしまうのは早いかもしれません。

唾液をにおってみる

より判断しやすい方法となるのが、自分の唾液をにおってみること。手の甲や指などをなめて、そのまま少し放置。唾液が乾いたころになめたところをにおってみましょう。唾液がくさいと感じたら、口臭があるのだと考えることができます。

口臭チェッカーを使う

あまり口臭に対して興味を持っていなかったからすれば、そんなものがあるの?と感じてしまいそうですね。息を吹きかけることによって、口臭のレベルを数値で確認できます。

市販品のもの、または歯科医で見てもらうこともできるので、どちらか都合のいい方でチェックしてみましょう。

口臭の治療法

ここまで口臭が起きてしまう原因やチェック方法についてご紹介してきました。さまざまな原因が考えられ、すぐに治るものから根本的な治療が必要なものまであったと感じます。

では、実際に口臭を治療するには、どのような方法が有効になるのでしょうか。ここから詳しくご紹介していきます。

病的口臭の場合、病気の治療から

口内のトラブルによって口臭が発生している場合、何よりもまず口臭の原因となっている虫歯、歯周病などの治療をしなければいけません。歯科医にかかり、適切な治療を受けましょう。

今現在歯科医で治療中だという方は、治療が終わるころには口臭も改善されているかもしれませんね。

口内のトラブルを改善しても治らない場合は内科診療へ

90%という割合で口臭の原因は口内のトラブルだと紹介しました。しかし、歯科医での治療を受けても改善しない場合は、内臓疾患からの口臭である可能性があります。体は不調のサインをさまざまな形で示してくれます。

早期発見早期治療のためにも、たかが口臭だと考えず、内科での診療を受けてみましょう。

自分でできる口臭予防

基本的に口臭の治療は歯科医や内科医などでの治療が必要になるようですね。しかし、予防に関しては自分で対策をとることができるので、ここからは自分でできる口臭予防の方法を見ていきましょう。

歯垢が溜まりやすい場所をチェック

虫歯などの口内のトラブルがない場合の口臭は、歯垢や歯石が原因のケースが多くなります。普段しっかりと歯磨きをしているつもりでも、人によって歯垢が溜まりやすい場所は変わってきます。

手鏡などを用いて、実際に構内を観察してみましょう。歯垢が溜まっている場所を重点的にブラッシングすることで口臭を改善できます。また、歯垢ではなく歯石になってしまっている場合は、ブラッシングでは除去することができないので、歯科医での処置を検討してみましょう。

舌ブラシを活用

歯垢や歯石と同じように、下につく舌苔によっても口臭は発生すると紹介しました。鏡などで確認した際に、舌が白くなっているようなら口内ケアの際に舌ブラシを活用してみましょう。

デリケートな舌を磨くことになるので、歯ブラシでそのまま磨くのはおすすめできません。舌ブラシを使うことで、優しく、しかし確実に舌苔の除去ができますよ。

デンタルフロス、歯間ブラシ、マウスウォッシュもおすすめ

やはり歯垢や歯石が口臭の原因となるのであれば、」毎日の歯磨きをしっかりとすることが一番の予防です。しかし、歯ブラシだけの歯磨きでは、歯と歯の間などブラシが届かない場所のケアはできません。

そこで、フロスや歯間ブラシ、マウスウォッシュなどの歯磨きの際にサポートをしてくれるアイテムも積極的に活用していきましょう。虫歯や歯周病の予防にもつながるので、口内を清潔に保つことができますよ。

また、何よりも定期的に歯科医で診察を受けることも大切なこと。歯医者さんは苦手…などと考えず、自身の口内のメインテナンスのためにも、かかりつけの歯科医を作っておきましょう。