2017年09月24日
歯周病

タバコと歯周病の関係

タバコと歯周病の関係

歯周病とは

歯茎の隙間に細菌がたまることが原因でかかる口腔の病気。初期症状が出にくく、気づいたら重症化していることが少なくありません。歯茎が腫れる、歯茎から出血するなどの症状があり、放置すると口臭や膿が出始めて、最終的には歯が抜け落ちてしまうでしょう。
加齢とともに歯周病にかかるリスクは上がっていき、40代以上の約7割が発病するといわれています。重症化を防ぐためには、早期発見が重要。3ヶ月の1度程度の定期的な検診が必要です。

喫煙者は明らかに歯周病にかかりやすい!

タバコを吸うとまず血液の循環が悪くなり、口腔の唾液の量が減ります。唾液は口腔の自浄の役割があるため、当然のことながら歯垢がたまりやすくなるでしょう。またヤニの歯垢と結合しやすいという性質も歯周病のリスクを高める要因のひとつです。具体的には、1日10本以上タバコを吸う人は非喫煙者と比べて約5倍の疾病率となります。
喫煙者は歯周病が重症化しやすい傾向にもあります。血液の循環が悪くなることで、歯周病の初期段階である出血や腫れの症状が軽く、病気にかかっていることに気づけないからです。
なお禁煙を開始して約1年もすれば歯周病のリスクは、ほぼ同リスクにまで回復するといいます。

喫煙と口腔のその他の因果関係

前述したようにタバコにより唾液量が少なくなると口腔の細菌の量が増えるため、虫歯のリスクも高くなるでしょう。歯周病および虫歯のリスクが高まる喫煙者が10年間で歯を失う平均本数は、非喫煙者の約10倍になるといわれています。
また細菌の増加は口臭の原因になります。血液の循環の悪化により歯への酸素や栄養素が不足したまま、インプラント手術を受けると、インプラントがきちんと結合しない場合もあるでしょう。